読者像
20台後半男性。独身。彼女とは3年目。建築系営業職。お金をためていつかは自分の会社を持ちたい。新卒で入社した時は、やりたい仕事につけたと意気込んで、成果も人並みに出してきた。少し給料も上がったが、最近帰るとぐったりしていることが多い。お金は意外とたまらず、まだ夢の実現には時間がかかりそう。このまま彼女と結婚し、人並みの人生を生きるのも幸せだろうかと思ったときに、夢の距離とのギャップに倦怠感を感じる。自分を奮い立たせたいが、同機がつかめない。そんなとき、どのようにしてやる気のスイッチを入れるか、みんなどんな悩みを持っているか考えて検索をかけてみた。
導入
学生を経て社会人になり、最初は、よし、これから頑張って働くぞと、自立して生きていくんだと、みんな社会へと飛び出していきます。
誰もが自分の好きな仕事に就けるわけではありませんが、それでも自分の人生のために、何とか働いていこうと努力します。夢や、家族のため、お金や自分自身の成長のため、目的をもって走り出し、時には疲れ、立ち止まることもあると思います。
ふと、今まで走ってきた道のゴールがどこにあるのかわからなくなったり、新しい線タック紙が目の前に現れたとき、今まで持っていたやる気がなぜか、しゅんと縮こまってしまう、そんなときにあなたならどんな選択のしかたをするでしょうか。
今回は、今まであったやる気が感じられなくなったとき、体はどんあ状態になっているのか、体に起こる変化にスポットを当てて解説していきます。
やる気が出ないのは当たり前?
誰しも自分の望んだ仕事であれば、喜んで、誇りをもって、ストレスなく働くことができるでしょう。でも、自分の「好き」はえてしてお金にはならないものです。生活のために仕事と割り切って、別のものを仕事にするか、いつか夢を実現するために、待遇は悪くても少しでも関係のある仕事に就くか、それは、人それぞれ違ってくると思います。
マイナビの調査によれば、好きな仕事をしている人の割合は全体の4割程度、一方、休日や家族の都合を優先したり、妥協したり、入ってみたら思っていた仕事と違っていたなど、自分の希望通りとはいかない人が半数以上を占める結果となっています。大なり小なり、妥協をもって一生懸命生きている人のほうが割合としては多いようですね。
ちなみにこちらの調査は2017年度版、2008年では好きな仕事をしている人の割合は6割でしたので、好きな仕事をしている人の数は減少傾向にあるようです。
<マイナビ 好きな仕事をしている人>
やる気がなくて疲れやすい。ストレスとリラックスのバランスが鍵!
て、やる気がないとはどういう状態か、その1つは、ストレスとリラックスのバランスで説明をすることができます。イメージとしてはこの2つは、どちらかが上がると、どちらかが下がる、シーソーのような関係と思われがちですが、脳科学の観点で、この2つは、「どちらも独立して溜まっていく」ものです。
確かに、人の自律神経は、興奮状態と鎮静状態で、どちらかが優位になるようになっていますが、それによって生じる、ストレスとリラックスは、実は相関性がなく、それぞれ独立して溜まっていくのです。
では、これがどのようにやる気とつながっていくのか、下のグラフを見てみてください。
<グラフ>
ストレスは、単純に体に負担を与えるものとして認識されていますが、本質はそうではありません。体の態勢を戦闘状態にするために不可欠な物質なのです。
現出会いでストレスが問題視されるのは、ストレス過多であるため。グラフのDの部分が、多くの現代人が今いる環境ですね。
やる気が起きない人はAの状態、今回この記事にたどり着いた方の中には、ここから向けだせず、やる気スイッチがなかなか入らない人が多いのではないかと思います。
ここから、Cの徴収中ゾーンへ行くにはどうするか、実は、このAのゾーンからCの超集中ゾーンへ行くのは、正しい経路ではなく、現実的に難しいとされています。
Cへ行くには、Dのストレス過多ゾーンから、リラックスを与える、ストレス環境 →プラスリラックス環境 が、最も早い、正しい経路です。
例えば、家でテレビを見てリラックスしているところから、さぁ、宿題をやるぞっ!とストレスをかけても、なかなかスイッチが入りませんよね。
逆に、ストレスからリラックスというのは、遅刻して全速力で出社!怒られる…というストレス環境から、上司に「1度は許す、頑張って遅れを取り戻せ」などと優しい言葉をかけられると、リラックス環境がプラスされ、人は一気に集中できたりします。
バスケの試合、本番中にものすごい緊張して、調子が悪くても、試合が終わり、ストレス環境から解放されたとたん、シュートがすぱすぱ決まるようになる。なんて状況も、心当たりのある人は多いのではないでしょうか。
逆に、本番に強い人などは、ストレス下でも自分にリラックスを与えることが上手なんですね。イチローが打席に立つ前にバットをぐるっと回す決まった動作(ルーチン)をするのも、マイケルジョーダンが試合中、ずっと下を出しながらプレイするのも、自分にリラックスを与える効果があるわけです。
なので考えるべきは、リラックスから集中するのではなく、ストレス下からリラックスをプラスするということ、つまり、仕事でいうのであれば、まず仕事を始めて30分はちゃんと働きストレスをかけること、そして、一息つく、リラックスをプラスする。そんな、余裕を持つということが、集中するうえで、とても大切なことになるのです。
疲れからやる気が減退するケース
やる気が起きないという原因が、体の疲れからきているケースもあるでしょう。なんだか体がだるいなぁ、体が重いなぁと。そんな時は、まず自分の疲れが体からきているものなのか、心からきているものなのかを把握する、知ることがとても大切で、それに応じて対応の仕方を変える必要が出てきます。
疲れやすくなった、なんだか体がだるいという方は、こちらの記事に1度目を通してみてください。
<疲れやすい>
まとめ
自分の「好き」は、確かに大切。でも、完璧を探すのは、なかなか困難なことだろうと思います。本当の指標は、自分の今いる環境に満足できるかどうか、どれだけ感謝できるかどうか、それが人それぞれ違うのではないかなと思います。
~名言~
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疲れやすさは、体の疲れと心の疲れに分かれます。単純に体力が落ちれば、もちろん疲れやすくなりますが、人はそれほど単純ではなく、脳が疲れていると認識することで感じる感覚的な疲れも存在します。
仕事のやる気が出ないとき、今まであっという間だった時間がやたらと長く感じたり、疲労感を大きく感じる、そんなときは、脳が感じる感覚的な疲労感についても考える必要があります。もしそういった疲れを感じているのであれば、自分の疲労の種類や状況について、一度目を向けてみてください。